【ちょっと昔のスピ本レビュー】『我、汝に為すべきことを教えん』(アーサー・M・アーベル著 吉田幸弘訳)

 

お久しぶりでございます!ひななぎであります!今回は『我、汝に為すべきことを教えん』という本のご紹介です

※スピリチュアル要素は少ない本なのですが、霊的な力からインスピレーションを得るという話をする本なので、私はスピ本と解釈しています。ちょっと不思議って感じです。

 

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『我、汝に為すべきことを教えん』(アーサー・M・アーベル著 吉田幸弘訳)
この本の日本訳版は2003年9月20日に発売されたみたいです。もう20年前ですね。
Amazonでは23年6月現在では中古の取り扱いしかありません。ちょっとレア?

 

この本はざっくり説明しますと、著者が複数の著名な作曲家に出会い「作曲のインスピレーションがどこから来るのか?」というテーマを語り合った記録のような内容でした。音楽家が語り合った記録ですので半分は音楽業界の話が出てきます。残り半分がインスピレーションに関係する話、という感じです。

 

この本で著者はこれらの作曲家である偉人たちと語り合います。
ヨハネス・ブラームス
リヒャルト・シュトラウス
ジャコモ・プッチーニ
エンゲルベルト・フンパーティング
マックス・ブルッフ
エドヴァルド・グリーグ

 

私は音楽業界はからっきしわからないので、作曲家たちがどういった業績を残したとか、旋律の良さとかの話は難しくてさっぱりわかりませんでしたが、私が注目したのはインスピレーションがどこからくるのかという部分です。

 

上記の音楽家たちはそれぞれ少し見方が違うのですが、何か霊的な力、神の力のようなものからインスピレーションを得ていると感じていて、そのインスピレーションが夢から来たり、半超越状態(私が思うに半分寝ていて意識を失いそうなギリギリの意識状態)のときに来たり、どのようなときにインスピレーションを得られるか。そして、どうすればよりインスピレーションを得やすくなるのか。について話していてとても面白い内容でした。

 

本の中の言葉の一部を引用しますと

「私は恍惚状態で睡眠と覚醒の間をさまよっている。意識はまだあるが、失おうとするちょうど境目におり、霊感に満ちた着想が湧くのはそんな時だ。」

「魂の中心である”発電機”から私の意識に向けて震えが伝わる道が開かれ、その後で霊感に満ちた着想が生まれる。」

「直面しなければならない重要な問題、すなわち霊感だ。これなしには永続的な価値を持つものは一切書き留めることはできない。」

などなど、インスピレーションをもたらす力の存在を匂わせる言葉が盛りだくさんでした。

 

私もデザイナーとして会社勤めだったとき、翌日が締め切りなのにデザインのアイデアすら決まっていないときが何度もあって、その度にどこからか来るインスピレーションに助けられていたので、何か潜在意識的な直感力が存在すると感じていました。そこにこの本を読んで偉人たちもこのどこからか来るアイデアの源泉を感じていたと知り、その存在をより深く確信できました。

 

あとあと、偉人たちが話す源泉からのインスピレーションに従うと、自分の頭だけで論理的に考えた作品より、良い作品ができるというような考えもあり、クリエイターとしてこの本を読むと学ぶことが多い内容でした。そういえば私がイラストレーターとして活動中に、自分の頭で組み立てたアイデアよりも、突然湧いて来たアイデアの方がSNSで何倍もバズったことがあったなぁ、、なんてことを思い出したり。

 

ただ、本のタイトルからかってに推測して「この本を読めば、今私が人生で”すぐに”何をすべきなのかわかりそう」と過剰に期待してしまったことに私自身ちょっと反省です。そうではなくて、この本は「インスピレーションの源泉があることと、どういう状態がインスピレーションを得やすいのかを教える本」というような感じで、その源泉に私たちがアプローチすることで、私たち各々が自分で何をすべきか知ることができるのだと思いました。

 

 

この本は下記のような方に特にオススメです。
・作曲家、イラストレーター、デザイナー、などなど何かをアイデアから作り始めるクリエイター関係の方。

 

「インスピレーションがどこから湧くのか」という、アイデアに特化したような言い方ですが、見方を変えれば人生のどのようなシーンにも使えそうです。このインスピレーションの源泉は「これから人生をどう進むか」という根本的な悩みにも答えてくれそうな気がします。人生に迷っている方にも良いかもしれませんね。

 

ちょっと宗教色があったりしますので、宗教に抵抗がある方は少し読みづらさはあるかなぁとは思いますが、そこは気にしなければ問題ないかと思います。

 

「何か大いなる力が、私たちにインスピレーションを与えてくれる」という深い一冊でした。

 

 

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私としては初めての本のレビューなのですがどうでしょう。変なところいっぱいあるでしょうか?

最近スピリチュアルでありながら、再販されていないちょっと古い本にいくつか出会ったのですが、良き本がいっぱいありました。

内容が良くてもいろんな事情から再販されずにいて、埋もれてしまっている本がたくさんあるのかもなぁ、、なんて思ってちょっと寂しく思ったり、、そういう本が少しでも広まれば嬉しいです