【ちょっと昔のスピ本レビュー】『思いは生きているー想念形態ー』(アニー・ベサント、C・W・リードビーター共著 田中恵美子訳)

※第一刷発行日は記載されておりませんでした。

 

ひななぎであります!今回は『思いは生きているー想念形態ー』という本のご紹介です!

 

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『思いは生きているー想念形態ー』(アニー・ベサント、C・W・リードビーター共著  田中恵美子訳)


この本は日本語訳版が昭和61年に第二刷が発行されたみたいで、西暦でいうと1986年に発行された本ですが、翻訳される前の原本はなんと1901年に発行されていたそうです。


100ページくらいの薄めの本で、その内30ページはカラーでイメージ画像の為に使われているので、かなりさっくり読める感じですね。

 

Amazonでは2023年7月現在では中古の取り扱いが少ししかなくて、プレミア価格になってしまっています。
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思いは生きている―想念形体 (神智学叢書)

 

 

この本をざっくり説明しますと、人の思考や感情を色として見ることができた著者2人が共同で研究し書いた本で、人が思いを抱いている時、見えない世界ではその思いがどのような形をとって表れているかを説明、まとめた本でした。

 

素晴らしかった点がたくさんありました。
思考がどのような力を持ち、どれほど影響力を持っているかを説明すると共に、ケース別で人の思考感情がどのような形や色を出しているかを説明してくれている点。

 

また、パソコンが無かった1900年代にもかかわらず、思考がどのように見えているのかを絵にして、色や形を可能な限りしっかり伝えようとしてくれているのは、畏敬の念と言いますか、著者の伝えることへの熱意を感じました。

 


本の中では様々な状況の思考の形が紹介されていてとても興味深いです。


愛情だけでもいろいろあって、はっきりした愛情、漠然とした愛情、利己的な愛情、動物的な愛情、それぞれが違う形や色をして表れているそう。


それ以外にも、平和の念、祝福、宗教的感情、知的探求、野心、怒り、貧欲、自己放棄がどんな色や形をして表れているのか、これらをカラーのイメージ画像と共に伝えてくれます。

 

 

こういったスピリチュアルな世界に興味がある私にとってはこの本の全てが興味深かったのですが、その中でも特に面白く感じた部分を引用を交えてちょっとご紹介しますね。

 

“愛の思いと守ろうとする望みが愛する相手に強く向けられると、相手に向かって進んでいく一つの形態を創造し、その人のオーラの中に盾となり守りとなって留まる”

これは強い思いは対象に向かって飛んでいくだけでなく、考えた本人の元を離れても目的を持って機能していることがわかる一文でした。


本によると善意だけでなく悪意もこのように機能するそうで、これを考えると霊媒師の方がよく言う生霊というものがどういった存在なのかもわかる気がしますね。

 

 

“人は皆、自分の習慣的な思いによって創造した想念形体の塊りに取り囲まれて空間を旅しているのである。このような媒体を通して人間は世界を眺める”

これは私たちの考え方だけでなく住む場所や仕事などの境遇は、文字通り自分が考えた通りになっている。と言っているように私は感じました。


オーラが見える著者からすると人々がどのような境遇なのか見るだけでわかってしまうのかもしれないですね。


それとこの一文は、オーラが見えなくとも習慣的な思いを変えれば、境遇を変えられることを暗に伝えてくれているようにも思えました。

 

 

その他にも、思考が他の人と共振する条件やしない条件、思考はどのように現実化の鋳型となるのか、送り出した思考が返ってくること、などなど面白い内容が盛り沢山でした。

 

巷でよく言われている「思考は現実化する」とか「愛や感謝の念を抱くようにしなさい」などは、言葉でそう言われても何故そうなのか分かりにくい部分があると思うのですが、この本はその辺りを補足してくれている気がします。

 

この本を読むことでより思考が力を持っていることへの認識が強くなって、自分が抱く思考を意識的に気づいてコントロールしようとするようになるのではないかと思いました。

 

 

ちょっと気になる点は、2023年7月現在ではプレミア価格になっていて中古で4000円以上もするのに、本はカラーのイメージ画像30ページも含めて100ページしかないこと。4000円にしてはページが少なく感じてしまいますね。。200ページは欲しいなぁ、なんて思ったり。ちょっと贅沢でしょうか笑 

 

もちろん貴重な知識の塊ですので4000円以上の価値があるとは思います。笑


あと、1980年代に訳された本ですので現代ではあまり使わないような難しい言葉の使い方が少しだけあったりします。でも読書を習慣にしている方であればなんら問題ない程度かと思います。

 


本の内容は素晴らしいです。霊的な見えない世界、スピリチュアル、オーラ視、思考が及ぼす自分と人への影響、などに興味がある方におすすめです。


私はスピリチュアルな世界では、本から得られる知識が読む人の理解度によって大きく左右されてしまうと思っているのですが、この本は少ないページ数ながら画像付きでできるだけ分かりやすく説明してくれている気がするので、ほとんどの方は一読して損はない本かと思いました。

 


思考感情(オーラ)の色や形が見えない人にも、精神的な世界を垣間見せてくれる素敵な一冊でした。

 

 

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本のレビューは第二回目なのですがどうでしたでしょうか?

素晴らしい本たちが時代と共に埋まっていくのはちょっと寂しいので、今後もこういった古いスピ本レビューを書いてときどき古いスピ本を掘り返していこうかなって思っております。ここまで読んでくださりありがとうございました〜!