【ちょっと昔のスピ本レビュー】『ポジティブ・シンキング』シャクティ・ガワイン著 大野純一+大塚正之 訳 吉福伸逸 解説

 

ひななぎであります!ちょっと昔のスピ本レビュー第3回です!今回『ポジティブ・シンキング』という本のご紹介でございます!

 

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ポジティブ・シンキング』(シャクティ・ガワイン著 大野純一+大塚正之 訳 吉福伸逸 解説)

 

今回ご紹介したいこの本もちょっと古いスピ本です。
日本語訳のこの本の第一刷は1986年で、この記事を書いているのは2023年ですのでもう37年前の本となります。

 

2023年7月現在ではAmazonでの出品は見当たりませんでした。
何回か検索ワードを変えましたがやっぱりありませんでした。私の検索の仕方が悪かったのかも?

 

楽天市場には1冊だけ中古本がございました。

 

 

この本はポジティブ・シンキングという、前向きに生きていればOKよ!みたいなシンプルな題名ですが内容はそれとは裏腹に、深い洞察を持っている著者の知識とテクニックの集大成のような濃い内容の本でした。

 

 

まずは本の目次をご紹介しますね。

 

・読者への手紙
・解説
■第一章 クリエイティヴな観想の基礎
クリエイティヴな観想とは何か
クリエイティヴな観想の働き方
クリエイティヴな観想の簡単な練習
・リラックスすることが大切
・観想の仕方
・効果的にクリエイティヴな観想を行うための四つの基本的ステップ
クリエイティヴな観想はもっぱら善のためにのみ有効
・確信
・霊的なパラドックス
■第ニ章 クリエイティヴな観想の使い方
クリエイティヴな観想を人生の一部にする
・あること、すること、もつこと
・三つの要素
・より高い自己との接触
・流れのままに
・豊かさのプログラミング
・自らの善を受け入れる
・流出させる
・治癒する
■第三章 瞑想と確信
・自分自身を接地させてエネルギーを流す
・エネルギーの中枢を開く
・自分の聖域を創る
・案内人(ガイド)に会う
・ピンク泡の技法
・治癒のための瞑想
・祈願
・確信の使い方
■第四章 特別なテクニック
クリエイティヴな観想のノートブック
・クリアリング
・確信を書く
・目標を設定する
・理想の光景作り
・宝の地図
・健康と美容
・グループでのクリエイティヴな観想
・人間関係におけるクリエイティヴな観想
■第五章 クリエイティヴな人生
クリエイティヴな意識
・より高い目的を発見する
・芸術作品としての人生

 

目次は細かく区切られているのですが、全211ページで、章毎に50ページほど使われておりますので、平均的な本の読み応え。

 

ポジティブ・シンキング」という題名のこの本。

実際私たちが生きているこの世界は、世界をどう見るかで個人の現実が変わってきますので、確かに前向きに生きることができていれば哲学的な考えを学ばなくてもそれでOKだと私も思いますが、この本は前向きに生きる方法というよりは、クリエイティブな観想(今で言うとビジュアライゼーション)によって現実を良い方向へ変えていく方法がまとめられています。

 

題名は「思考に力があることを知ることで、ポジティブな考えを意識してするようになる」という意味なのかもしれませんね。

 

 

この本の素晴らしい点はたくさんありますが、私が特に素晴らしいと思ったのは、想像力によって現実を変えるテクニックを教えてくれていながらも、”源”や”真の自己”と呼ばれる高次の意識に気づき、繋がる必要性も話してくれている点です。悪意のあることには使えないという項目を設けてくれているのも素晴らしいと思いました。

 

思考の力(想像の力)で現実を変えることができるとだけ教えられると、意識的であれ無意識的であれ、破壊的な方向に向いてしまうことがあると思うので、愛にあふれた真の自己に気づくことや、良き行為、建設的な方向に力を使うように注意することは読者が迷わない為の道標のように感じられました。

 


ここからはちょっと本の一文を引用してご紹介。

 

クリエイティヴな観想は本来力強いプロセスですので、たった5分間の意識的、肯定的な瞑想であっても、数時間、数日、さらには数年間にわたる否定的なパターンにさえも匹敵しうるのです”

 

これは希望になりますね。

私たちが思考やイメージには現実を作り出す力がある事を知るまでは、産まれた瞬間からずっとあらゆる否定的な考えを教え込まれてしまっていて、まるで今から考えを変えても間に合わないと思えてしまうことがあるかと思いますが、そんなことはなく、多少時間がかかるかもしれませんが、過去の積み重ねよりも圧倒的に早く、考え方を、ひいては人生を肯定的な方向へ変えられる。ということでしょうか。

 

 

”私たちが自分自身に抱いている観念(セルフイメージ)が”私たちの健康や不健康を決めるのとちょうど同じように、他人に対して抱いている観念も彼らの健康や不健康を支援できるのです。”


こういった健康に対することを教える項目もありました。特にイメージによって遠隔で誰かの健康を助けることができるのは素晴らしいですね。私もときどき、家族が体調不良になったときなどには「外から見ていることしかできないのだろうか、、」と考えてしまうことがありますが、イメージすることで少しでも回復を早める手伝いができることは、嬉しいことですね。

 

 

"自分の最善を達成するのをはばむような、自分自身の内なる障害に出会うかもしれません。障害(ブロック)とは、エネルギーが抑えつけられている場所ーーーー"

 

この一文は著者がチャクラやオーラが見えていたか、それらに関係する知識があったことがわかる部分でした。人のオーラを見ることができるヒーラーが書いた本を読むと、よく似たようなことが書かれています。

 

人間にはそういった面があることを知るきっかけとなるかもしれません。

 

 

"私たちの各々は、他ならぬ自らの内に、あらゆる知恵(宇宙的な英知)と知識を持っています。それは直感的心を通して利用できるのです"

 

これは第三章の案内人(ガイド)に会うの最初の一文です。


思考の力、イメージの力を使うとき、願いが決まっていてもそれに向かうためにはどうしたら良いかわからないと思ってしまうことがあります。しかし、自分の内側は宇宙的なあらゆる知恵と繋がっており、それを利用できれば願いを達成するためにまずどういった行動をとるべきかわかってくる。ということでしょうか。

 

この引用文の先ではその案内人(ガイド)に繋がる方法が記載されていました。

 

 

私が初めてこの本を読んだときの感想は、私が今までたくさんの本を読んで1つゆっくり学んできた、思考の力の存在、エネルギーの考え方、チャクラの存在、色の力、高次のガイドの存在、、などをこの1冊に凝縮した本だと感じました。

 

ただ、この本から思考の力を知りはじめるのも良いと思いますが、一項目づつに使われているページが少なめですので、日頃から「事例は?データは?」と深く深く知りたがる傾向がある方からするとちょっと物足りないかも?

 

ですが、既に思考の力をある程度知っている方が読むと、分かりやすいながらも濃い本だと感じるかもしれません。思考やイメージの力の知識に興味があって広く知りたい方や、まとめ本を探している方にオススメしたい一冊です。

 


この本は私にとって、思考による願望実現のテクニックと知識の集大成と思える一冊でした。いつも側に置いておきたい本です。

 

 

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今回は本の目次も記載いたしました。記載した方が本の構成が分かりやすくなってより興味が湧くのではないでしょうか?

これからもときどき古いスピ本をご紹介していくと思いますので、よかったらまた覗きにきてくださいませ〜!読んでくださりありがとうございました!