【ちょっと昔のスピ本レビュー】『心の力の秘密』R・E・デーヴィス著 谷口雅春+伊藤正 共訳

 

ひななぎであります!ちょっと昔のスピ本レビュー第4回目です!今回も私が素晴らしかったと感じた本をご紹介いたします!

 

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『心の力の秘密』R・E・デーヴィス著 谷口雅春+伊藤正 共訳


今回ご紹介したいこの本は新版で、1998年7月25日 新版初刷発行。ちょっと古い?


日本語訳の新版なので、旧版はもっと古い時期に発行されています。

 

2023年8月現在ではAmazonでの出品もございました。

Amazonでは新品もありましたし中古もいくつかございました。

 

Amazon内のレビュー平均得点は3.9だったのですが、私の感想ではかなり良い本でしたよ!


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この本は簡単に言うと「心に描くあらゆるイメージが自分の環境や経験などの現実を作っているのだ」ということを何度も述べることで読者に叩き込む。といいますか、気づかせるような本でした。

 

 

まずは本の目次をご紹介しますね。

 

・訳者はしがき
・第一章 個人が成功するための定則
・第二章 創造的想像力を駆使する法
・第三章 想像力の目覚め
・第四章 心の緊張を解く方法
・第五章 苦しい過去の体験の記憶を浄めるには
・第六章 端坐して創造の本源の世界に入る
・第七章 内からの導きを受けるには
・第八章 金銭ーーその本質は何か、又金持ちになるためには
・第九章 アイデアを実現するには
・第十章 ヴェールを脱いだ神秘の世界
・第十一章 質問に答える
・第十ニ章 世界はあなたのもの

 

全341ページで構成されており、ボリュームもあります。

 

 

すべての章で”心の中に描いたイメージが現実となる”ということを事例を含めて繰り返し述べてくれています。


読む人によっては「同じことを言ってページ数を稼いでいる」なんて言いそうですが、そうではなく繰り返し述べることで、読者の記憶にしっかりとすり込む意図があると思いました。

 

本を読んで感銘を受けたのに、一通り読み終わったら、あれ?結局なんなんだっけ?ということがあると思いますが、この本に置いてはそういうことはなく、重要な部分はしっかりと記憶できると思います。


どうやったらより上手く心の中でイメージできるのか、というような「どうしたらいいの?」の部分もしっかり書かれています。よくある「心の中でしっかりイメージしたらそれでいいのです!」というような、説明不足がほどんどないところも素晴らしいです。

 

また、著者は数々の成功者と知り合っており、その成功者たちがどのような過程をへて成功したのか、その共通点やテクニックを複数本の中に記載してくれています。「私がこれで成功したのでこれをやればOKです!」ではなく「私もあの人もこの人も他の人もこの方法を使っています」というような感じで、著者1人の体験談だけでないことが嬉しいところですね。

 

 

第四章と第五章で、心の緊張を解きリラックスすること、過去の記憶のしがらみから解放されることの方法を述べています。

 

この項目は浅いスピ本では忘れられがちですが、このリラックスできなれけばイメージによる創造も上手くいかないですし、過去のしがらみがあれば現実となる内容が歪んだりしてしまうので、この章はその辺りをカバーしてくれています。

 

第六章と第七章で、自分の深い部分。内側から導きを受けることを学べます。

 

自分の未来を何となくこう生きたいといううっすらとした望みはあっても、まずどうしたらいいかもわからないので、心にイメージしようとしてもできない。だとか、今後の人生の方向性はAとBどちらがいいのか決めきれないのでイメージできないというようなことを、導きによってカバーできたりすることが記載されています。

 

第十一章では、著者が読者からの質問に答えたものでかゆいところに手が届くといった感じがあります。

 

 

ここからはちょっとだけ本の一文を引用してご紹介。
※”―――”は言葉がこのあとに続いたり、引用するにあたってカットした部分です。

 

”心を支配する技法を実践するとき、――それが既に現実であると自覚するほどの強烈なる感情を伴って想念の舞台に出演しなければならぬのである。さもないと単なる―――”

 

このように、願望現実化の為に心の中でイメージをするときのやり方から、失敗する理由も説明してくれています。引用していませんが、本の中にイメージがやりやすくなるテクニックもあったり。

 

 

"宇宙のスペースを満たしているエーテルは、無数のアイデアで溢れているのである。―――即ち我々の心が開いて受け入れ態勢になっておれば、それらのアイデアを受けることができるのである"

 

エーテルというような若干スピリチュアルな方面からの説明もでてきます。

そしてスピリチュアルな面と調和することができれば、上記の引用のようにアイデアを受け取ることができると述べています。

 

導きを伴う直感はあらゆる方向から来ることはスピな知識をお持ちの方はご存知かもしれませんが、著者も事例を含めて直感の重要性を書いています。

 

 

”あなたの想念の型を一変させる基本は心の緊張をほぐし、静かに落ち着きを保ち、精神を明晰にすることである。それから―――”

 

過去に無意識のうちに取り入れてしまった想念の癖を、どのようにしたら変えられるのかを丁寧に説明してくれています。


このレビュー記事の上部にも記載しましたが、過去のネガティブな信念をもったままイメージの力を使って望みを現実化しようとすると、歪んだ現実化のしかたをすることが多々あるのですが、そういう邪魔になるであろう過去の信念を書き換える方法も述べられています。

 

 

私は本を読むときに重要だと思った部分には付箋紙を貼るのですが、本が付箋紙だらけになりました。笑


それほど次から次へと重要なことを述べている本です。全体的に素晴らしい本だと感じました。

 


最後にちょっと気になる点をお伝えしますと、話言葉の固さでしょうか。


「○○であるからして」「○○なのである」というような、例えるなら論文のような言葉使いと、文章の中に漢字が多いような気がします。

 

難しい漢字にはよみがながふられていますし、文章の内容はすごくわかりやすいのですが、論文のような固さを感じますのである程度読むことに慣れている方向けだと感じました。

 

現代スピリチュアル系のキラキラした雰囲気の本ばかり読んでいる方にはちょっと堅苦しく感じるかも、、!?

 

あと、この本を手に取る方には不要な心配かもしれませんが、瞑想や直感や自分の本質などのちょっとスピリチュアルな話が出てきますので、スピな話をされても受け入れられる方である必要もあるかと思いました。

 

上記の2つが気にならなければ素晴らしい一冊となると思います。

 

 

思考の力、イメージの力にまだ気づいていない方。

この分野に興味がありそれらの実践法を知りたい方。

人生をコントロールするテクニックを知り、人生への意欲や熱意を再燃させたい方。


などに是非オススメしたい本です。

 


この本の中でも話されていますが、人生をより良く変える法則を力強く語る本は、読み返すと力を分けてくれて「大丈夫自分ならやれる!」「まだ頑張れる!」というような熱意を再燃させてくれるそうです。

 

この本もまさにそのような力を持っている本で、読んでいると人生がよくなっていく兆しを感じ、心が生き生きとしてくる本でした。

 

 

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最近、通販サイトのレビューがそんなに高くなくても素晴らしい本はあると思いはじめてきました。読む人によって感じ方が違うので場合によって評価点が偏ってしまうことがあるのでしょうね。

読んでくださりありがとうございました!これからもときどき古いスピ本を発掘してご紹介していくと思いますので、よかったらまた覗きにきてくださいませ~!